「外部監査費加算がもらえるのは知っているが、うちの園だと結局いくらなのか」— 金額の見当がつかないと、監査を入れるかどうかの検討も進みません。この記事では、令和8年度の公定価格の単価を使って、定員別の単価と年額の目安を具体的な数字で示します。
この記事の要点
- 金額は「利用定員の区分ごとの単価(円/人)×3月時点の利用こども数」で決まる
- 単価は定員15人までの27,330円/人から、301人以上の2,150円/人まで段階的に下がる
- 年額はどの規模でもおおむね37万〜62万円程度。多くの園で監査費用はこの範囲に収まる
計算のしかたは1本の掛け算
外部監査費加算の金額は、次の2段階で決まります。
- 園の利用定員を単価表の定員区分にあてはめ、「1人あたりの単価」を決める
- その単価に3月時点の利用こども数を掛ける
支払いは年1回、3月分の施設型給付費への加算です。月々に分かれて入ってくるものではないので、資金繰りの上では「3月にまとめて入る監査費用の手当て」と考えておくと整理しやすくなります。
定員別の単価 — 小さい園ほど1人あたりは高い
| 利用定員 | 単価 (円/人) |
|---|---|
| 15人まで | 27,330 |
| 36人から40人まで | 10,870 |
| 61人から75人まで | 6,130 |
| 76人から90人まで | 5,220 |
| 121人から135人まで | 3,920 |
| 151人から180人まで | 3,160 |
| 301人以上 | 2,150 |
定員の小さい園ほど単価が高く設定されているのは、監査に必要な費用が園の規模に比例しては小さくならないためです。掛け算の結果 (年額) がどの規模でも監査費用をおおむね賄える水準になるよう設計されています。
年額の目安 — 規模別の試算例
| 園の例 | 年額 |
|---|---|
| 幼稚園・定員20人・3月の利用18人 | 373,500円 |
| 幼稚園・定員45人・3月の利用40人 | 390,800円 |
| 幼稚園・定員90人・3月の利用85人 | 443,700円 |
| 認定こども園・定員75人・3月の利用70人 | 429,100円 |
| 認定こども園・定員150人・3月の利用140人 | 512,400円 |
| 認定こども園・定員200人・3月の利用190人 | 533,900円 |
定員20人の園でも約37万円、定員200人の園で約53万円と、規模が10倍違っても年額は1.5倍も違いません。あなたの園の金額は、当サイトのシミュレーションで類型・利用定員・3月のこども数を入れるだけで確かめられます。
計算で間違えやすい3点
- 認定こども園は、1号・2号・3号を合わせた園全体の利用定員で単価が決まります。号ごとに分けて計算はしません
- 単価は地域区分によって変わりません。令和8年度の単価表では、どの地域でも同じ額です
- 掛けるこども数は定員ではなく3月時点の利用こども数です。定員より在籍が少なければ、その分だけ年額も小さくなります
Q. 幼稚園と認定こども園で単価は違いますか。
ほぼ同じです。令和8年度の単価表では、両者の単価は共通で、認定こども園にだけ「10人まで」の区分 (40,500円/人) が設けられている点が違います。認定こども園の4類型 (幼保連携型・幼稚園型・保育所型・地方裁量型) はすべて同じ単価です。
Q. 私学助成の幼稚園でも受け取れますか。
受け取れません。外部監査費加算は施設型給付 (公定価格) の加算のため、対象は施設型給付を受ける園です。施設型給付への移行を検討している園にとっては、移行後の監査費用をこの加算で賄えることが、判断材料のひとつになります。