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小規模な園でも監査は受けられるか — 定員の小さい園ほど単価は手厚い

「うちのような小さな園に、会計士の監査なんて大げさではないか」「費用だって規模に見合わないのでは」— 小規模な園からよくいただく心配です。結論から言えば、小規模な園でも監査は受けられますし、費用の手当ても制度に組み込まれています。

この記事の要点

  • 外部監査費加算の単価は、定員の小さい園ほど高く設定されている
  • 定員15人の園でも加算は年40万円前後。監査費用はこの範囲におおむね収まる
  • 小規模な園の監査は日数もコンパクト。事務負担が規模に不釣り合いになることはない

「小さい園ほど不利」にならない単価設計

外部監査費加算の単価表は、定員の小さい園ほど1人あたりの単価が高くなるよう作られています。令和8年度の単価では、定員301人以上の園が2,150円/人なのに対し、定員15人までの園は27,330円/人と、10倍以上の開きがあります。

これは、監査に最低限必要な作業が園の規模に比例しては減らないことを踏まえた設計です。掛け算の結果 (年額) で見ると、規模の大小によらず監査費用をおおむね賄える水準になります。

小規模な園の加算の年額の例 (令和8年度単価)
園の例加算の年額
認定こども園・定員10人・3月の利用10人405,000円
幼稚園・定員15人・3月の利用15人409,950円
幼稚園・定員20人・3月の利用18人373,500円

定員10人の認定こども園でも年40万円を超える加算が付きます。監査報酬がこの範囲に収まっていれば、園の実質負担はありません

小規模な園の監査は、作業もコンパクト

小規模な園は取引の件数も少ないため、監査の訪問日数は大規模な園より短くなります。「監査が入ると1週間つぶれる」といった心配は、小規模な園には当てはまりません。

対応する園側の体制も、事務の分かる方が1名いれば十分です。理事長が事務を兼ねている園でも、質問にまとめて答える時間を確保できれば監査は成り立ちます。

小さい園にこそ、監査の効きめがある

小規模な園では、お金の管理が特定の1人に集中しがちです。それ自体が悪いわけではありませんが、その方が急に働けなくなったときに事務が止まるという弱さと隣り合わせでもあります。

監査は、お金の流れを外の目で定期的に点検し、記録の形を整えていく仕組みです。属人化した事務を「誰でも引き継げる形」に近づけていくことは、小規模な園にとって監査のいちばん実利的な効きめと言えます。

Q. 監査は義務ではないのに、受ける意味がありますか。

外部監査は任意です。そのうえで、費用が加算で手当てされ、事務の点検と改善が付いてくるのであれば、受けない理由のほうが少ない、というのが実務的な見方です。自治体や金融機関に対する信頼という面でも、会計士監査を受けていることは園の説明材料になります。

Q. 会計の担当者がいない園でも大丈夫ですか。

大丈夫です。初年度は現状の把握から始め、園の体制に合った無理のない記録の形を一緒に作っていきます。整っていないことは、監査を受けない理由ではなく、監査を受ける理由になります。

ご相談・お見積りは無料です。現在の先生に知られることはありません。

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