顧問先の幼稚園・認定こども園から「監査の先生を探してほしい」と頼まれた — 税理士にとって、園監査を引き受けられる会計士の心当たりが少なく、どう動けばよいか迷う場面です。この記事では、園から預かっておく情報と、候補の会計士に確認することを整理します。
顧問税理士が園の監査人探しを頼まれたら — 確認すること・伝えること
この記事の要点
- 園が税理士に監査人探しを頼むのは自然な流れ。窓口になることで園の負担が大きく減る
- 園から預かる情報は、類型・利用定員・施設数・現在の監査の状況の4つが基本
- 費用のものさしは外部監査費加算。加算の範囲に収まるかを最初に確認する
なぜ税理士に相談が来るのか
園の理事長・園長にとって、監査の会計士を探すのは何十年に一度のことです。一方、顧問税理士は日ごろから園の数字を見ており、職業上のつながりから会計士を探しやすい立場にいます。監査の先生のご高齢や対応への不満をきっかけに、園がまず顧問税理士に相談するのは、ごく自然な流れです。
監査は、園から独立した立場で行われることに意味があります。顧問税理士がそのまま監査も引き受けるのではなく、監査は別の会計士に、税務顧問はこれまでどおり税理士にという分担が、園にとっても分かりやすい形です。
園から預かっておく情報
候補の会計士との話を具体的に進めるために、次の情報を園から預かっておくとスムーズです。
| 情報 | 使いみち |
|---|---|
| 施設の類型 (幼稚園 / 認定こども園の別) | 単価表の区分と監査の範囲の確認 |
| 利用定員と直近の在籍数 | 外部監査費加算の金額の見込み |
| 運営する施設の数 | 監査の作業量と日程の見積り |
| 現在の監査の状況 (報酬・不満点・交代の理由) | 引き受け可否と提案内容の検討 |
園名を伏せたまま、条件だけで打診することもできます。公認会計士には守秘義務があるため、相談の事実が現在の監査人へ伝わることはありません。
候補の会計士に確認すること
- 幼稚園・認定こども園の監査の経験があるか
- 見積りは外部監査費加算の範囲に収まるか
- 来期からの受嘱が日程的に可能か (交代は年度替わりが基本)
- 気付いた点を園と顧問税理士にどう共有してくれるか
とくに 4) は、税理士にとっても大事な点です。監査で見つかった会計処理の課題が顧問業務側へ共有されれば、月次の記帳や決算の段階で先回りして直せるようになり、園・税理士・監査人の三者にとって仕事がしやすくなります。
交代までの段取りは園監査側がリードできる
引き受ける会計士が決まれば、その後の段取り (現在の先生への伝え方・監査計画・資料の案内) は監査人側が進めます。税理士が最後まで細かく調整する必要はなく、入口の橋渡しをすることが最大の貢献です。
Q. 園名を出さずに相談できますか。
できます。類型・定員・施設数など条件だけをお伝えいただければ、引き受け可否と概算の見通しをお答えできます。園名は話が具体化してからで構いません。
Q. 税務顧問はこれまでどおり続けられますか。
続けられます。監査の会計士は会計監査を、顧問税理士は税務と日々の相談を、という役割分担になります。むしろ日常の数字を知る税理士との連携があるほど、監査はスムーズに進みます。
ご相談・お見積りは無料です。現在の先生に知られることはありません。
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